来春までおやすみ


これまで5年にわたって続けてきたニホンミツバチが今年、全滅した。
この話をすると、すぐに「ネオニコの影響か?」と聞かれるが、おそらくそれだけじゃない。

様々な化学物質、気候変動、水や空気の汚れ、そして私の怠慢…、それらが重なってのことだろう。

写真はスムシの影響で壊滅した群である。
これは人がこまめに掃除をしてやればある程度は防げる。しかし、できるだけ自然状態にしたかったので、意図的に手を出さないでいたら、この有り様。
人里でニホンミツバチと共に暮らすのは、現時点ではやはり難しい。

唯一、希望があるとすれば、現在の場所で3年ほど飼って、その間にかなりの分蜂群が逃去していること。
つまりこの辺りの自然界には、まだニホンミツバチが生息している可能性が高い。

来年以降の目標は、その生息状況を観察しながら、ニホンミツバチが住みやすい環境づくりを進めたいと思っている。

よって、本ブログは来春までおやすみ。
いずれにしても、冬期はミツバチもおやすみなので。


2013.11.09 08:02 | ミツバチは花が好き | トラックバック(0) | コメント(1) |

そろそろ採蜜期

ミツバチが不調だと、ブログの更新も疎かになる。これではいけないと軽く反省。

さて、台風18号が過ぎて、日差しは一気に秋めいてきた。朝晩も肌寒い。

もうすぐ、セイタカアワダチソウが花を咲かせる。ハチミツを採るなら、セイタカが咲く前がベストタイミング。
つまりは、そろそろなのである。

Tu

2013.09.18 08:23 | ミツバチは花が好き | トラックバック(0) | コメント(0) |

ニホンミツバチの不調 其の5

過去4回にわたり、今年のニホンミツバチ不調の原因を考えてきたが、最終回では、もう少し広い視野で考えてみたい。


ニホンあるいはセイヨウに限らず、ミツバチが暮らしやすい環境というのは、年間を通じて花が豊富にある場所である。

ひとくちに花といっても、森の樹から畑の野菜、野の花、住宅の庭木まで種類は様々だが、町中ではやはり花が少ない。

我がニホンミツバチがいる埼玉県宮代町は、比較的緑が多い地域だが、それでも1平方キロ当たりに置ける巣箱の数は、せいぜい3~4群ではないだろうか?

いま私の手元に2群いるが、もし1平方キロ以内で他にミツバチを飼っている人がいれば、すぐに過密ということになる。すると、過密→蜜不足→群の弱体化→崩壊ということになりかねない。


近年、都心のビルの屋上に巣箱を置き、地域のハチミツとして売るのが流行っているが、都会のどこに花があるのだろう?
春から夏を経て秋に至るまで、様々な花が咲き続ける場所が都会にあるのだろうか?


花がない時期、養蜂家はミツバチに砂糖水を与える。
それは、巣箱の中で花蜜と同じくハチミツになるが、自然の蜜とは見分けが付かない。
ビルの屋上で砂糖水を与えているかどうかは知らないが、とにかく人里というのはミツバチが暮らすには花が少ないのだ。

もっと花があれば……、ミツバチ群のトラブルもずいぶん減るだろうと思う。


Tu

2013.07.18 22:22 | ミツバチは花が好き | トラックバック(0) | コメント(0) |

ニホンミツバチの不調 其の4

ここ数回、今シーズンのニホンミツバチ不調の原因を分析してきた。今回は、病気の可能性について。

ミツバチの病害虫としてポピュラーなのは以下の4種類。ニホンミツバチとセイヨウミツバチでは、致命傷となる病気も異なるのでちょっと複雑である。
1 腐そ病(家畜伝染病指定)
2 バロア病(ミツバチヘギイタダニが媒介)
3 チョーク病(カビ)
4 ザックブルド病(抗生物質耐性菌?)  

この中でいちばん怖いのは、家畜伝染病に指定されている腐そ病で、これに罹ったミツバチ群は法律で全群焼却処分と決められている。とはいえ、ニホンミツバチがこの病気に罹ることは非常にまれで、多くはセイヨウで問題になる。
また、ミツバチヘギイタダニが菌を媒介するバロア病も、セイヨウの病気といえるから、我がニホン群の不調とは基本的に関係ないと思う。

病気が原因で、ニホン群の大量死が起こるとすれば、ザックブルド病の可能性がいちばん高い。一部の研究によれば、この病原菌はすでに抗生物質への耐性を獲得しているとのこと。だから、治療法がなくミツバチが一気にやられてしまう。
しかし、ザックブルド病に罹ると、幼虫の死骸が多くなるうえ、その幼虫の頭が砂袋のように膨れるので判別はしやすい。少なくとも、我がニホン群にその兆候はなかった。

あと、カビが原因となるチョーク病というのがあるが、これは健康な群であればほとんど問題にならない。もし、罹ってもミツバチの成虫が白くチョーク状に固まって死ぬので、ザックブルド病と同じくすぐに判別できる。 


上記を読んでいただけば分かるように、我がニホン群の不調は、既知の病気が原因とは考えにくい。
もっと、違う可能性はないのだろうか?
次回、もう少し考察してみたい。



Tu 

2013.07.16 14:06 | ミツバチは花が好き | トラックバック(0) | コメント(0) |

ニホンミツバチの不調 其の3

昨日に続き、今シーズンの分析について。

ニホンミツバチを飼う中で、重要なのが気候。気温や天気によって、蜜源植物の状況が変化するからだ。


今年の春は、桜の開花が例年より2週間も早かった。
桜が咲くと、ミツバチは蜜を貯め、分蜂(巣分かれ)の準備を本格化させる。つまり、1年でもっとも活動的な時期を迎えるわけだが、その際に重要なのは花が切れないこと。


今年の場合、桜は早かったが、その後の冷え込みがきつく、次の蜜源植物(例えばアブラナなど)の開花がやや遅れた。
そうなると、群は食糧難に陥り、餓死や病死のリスクが高まる。

今年の大量死は、もしかすると餓死という可能性もなくはない。
春に逃去が起きたのも、周囲に蜜源が不足していたから?とも感じる。

もちろん、砂糖水などを与える方法もあるが、それは明らかな端境期に限った手段で、桜の直後にやるのはあまり一般的ではない(あくまでニホンミツバチの場合)。


ところで、こういうとき野生のニホンミツバチはどうなるのか?
通常、天然に近い混合林は、次々に違う樹の花が咲く。
だから、森に住んでいるニホンミツバチが餓死するリスクは非常に低いのだ。

やはり、ニホンミツバチを人里で飼うのは難しい。
次回は、病気の可能性について考えてみたい。


Tu

2013.07.11 08:13 | ミツバチは花が好き | トラックバック(0) | コメント(0) |