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ナツメの話し

中国でよく見かける果物をあげると、リンゴ、ナシ、ミカン、オレンジ、バナナ、キウイフルーツなど日本とあまり変わらないが、唯一中国で人気が高くて日本であまり食べられてないのはナツメ(棗)でしょう。

ナツメ1



約2500~2800年前のことが書かれている古典詩集である「詩経」にナツメに関する内容があったように、ナツメは古くから中国で栽培され、食されてきました。
ナツメは栄養分が少なく旱魃気味の山土にも耐えられるので、明王朝の初期には食料不足を備えるため、役所が各農家に毎年1万本~2万本のナツメの木を植えさせていました。
そのおかげで、今華北地域では大量の古いナツメの木が残されています。黄河領域の陝西省、山西省、河北省、山東省は中国ナツメ生産量の8割を占めている。

古いナツメの木
ナツメ2




ナツメの中国語の漢字「棗」の発音は「早」と同じであり、落花生の「生」の字とペアにして、「棗(早)生」。
これは、早く子供を授かるようにとの祝いの意味が込められ、結婚式に必ず出てくる縁起ものとなっています。



生のナツメにはビタミンCが豊富で、300~600mg/100gの含有量があり、リンゴやミカンなどの果物より遥かに多い。
但し水分が少なく、食感はリンゴやナシより劣り、傷めやすいので通常は乾燥品として保管され、食用にされる。

ナツメ3




明の時代に書かれた中国生薬の集大成作である『本草綱目』でナツメについて、次のように書かれている。
ナツメの味は甘く、性は温かい。脾胃の気を補い、血を養って唾液の分泌を促す(中医学では唾液の分泌量も健康指標の一つとなっている)。
ナツメは脾胃の虚弱、栄養不良、気血欠損によって顔色の蒼さを緩和することができる。
乾燥したナツメを経常的に食すると、美容と老衰防止の効果があり、特に女性の顔色を綺麗にし、健康的な白さを保つことが知られており、古くから美容食品として注目されてきた。
またナツメは温性のため、血液循環を良くする効果があって、食べると冷え症を改善すること言われている。

ナツメ4




食べ方はそのまま乾燥品のナツメを摘まんで食べる他、米と一緒に煮込んでお粥にしたり(米60g、ナツメ10個)、ナツメと白キクラゲ及び皮を蒸したナシと一緒に煮込んで食べたり(冬は暖かいうちに、夏は冷やして)、ナツメと竜眼の果肉及びクルミの中身と一緒に煮込んで食べる(冷え症に効くらしい)などがある。

中国では有機認証されたナツメ産地もあり、ナツメ乾燥品の他に、ナツメ汁、ナツメ濃縮液、ナツメとクコの実を一体にした濃縮液などの商品が開発されて、食べ易いように工夫されている。

(胡杰)

2012.02.09 12:41 | 世界のオーガニック情報 | トラックバック(0) | コメント(0) |

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